JRA厩舎スタッフを目指したきっかけは？
高校を卒業後、沖縄と北海道でリゾートバイトをしていましたが、このままではずっと遊び人になってしまうと思って、長く続けられる仕事はないかと色々探しました。その中で競馬が好きだったので、未経験でも乗れる牧場はないのかなと探した結果、ファームステイという制度があり、一から乗馬を教えてもらって仕事を始めました。
ファームステイとは？
1日8時間働きながら馬の基礎から教えてもらい、残りの1時間で乗馬を完全に未経験な人が集まって教えてもらいました。
乗馬は未経験とのことですが何か運動は？
部活はサッカーをしていました。
乗馬を始めた当初の感想は？
20歳の頃から始めましたが、全く乗ったこともないし、馬を触ったこともなかったんで、もういろいろ驚きの連続で、まともに馬にも座れなかったです。そこから上手い上司の方に教えてもらって、1年かけてやっと乗れるようにはなっていきましたが、まだまだ未熟でした。
トレセンで働こうと思った理由は？
馬に乗るにあたって、最高峰の仕事環境はトレセンだと思っていたので、乗馬を始めた頃から、絶対にトレセンに入りたいとは思っていました。
普段の仕事内容は？
2頭馬を担当させてもらって調教しています。まずは朝馬房を掃除をして馬一頭調教して、洗って餌をあげます。同じ作業をもう一頭行います。
乗馬経験ゼロから、調教ができるようになるまで技術をどう磨いた？
本当に全く乗ったことがなかったんで、初めの頃は乗馬経験者には絶対負けると思ってたんで、一鞍一鞍終わってから乗馬ノートみたいな感じで騎乗ノートを1ページとか、結構初めは頑張って書いて、いつでも振り返れるように、向上心を持って取り組んで頑張ってきました。
仕事をする上での大変なことは？
怪我と隣り合わせなので、そこはすごい気を付けています。馬とのコミュニケーションがなかなか難しく会話もできないので、馬の仕草や表情を読み取るのが難しいです。
この仕事のやりがいは？
勝負の世界なので、レースで勝った時は嬉しいです。一頭一頭、馬に合った乗り方や工夫をして、毎日テーマを考えながら乗るのが凄い楽しいです。それがレース結果につながった時はやりがいをすごい感じます。
仕事で心掛けていることは？
今日はこうしてみようとか、色々ちょっとのことですけど、考えてやってます。
重賞馬サウンドビバーチェとの思い出は？
サウンドビバーチェを新馬からではなく、フェアリーステークス前に担当させていただいたんですけど、本当に乗った時からいい馬だなと思いましたし、いきなり重賞でもやれるんじゃないかなと思っていました。ただ、フェアリーステークスで16/18の抽選で外れてしまい、次の週の菜の花賞への出走になってしまったんですが、そこで勝つことができました。勝って嬉しい気持ちと16/18の除外で、すごい悔しい気持ちでいっぱいでした。オークス、秋華賞というG1の舞台で2度も放馬してしまっているんで、いつかは絶対重賞GIをって思っています。阪神牝馬ステークスはGIIですが、勝てた時は本当に嬉しかったです。
働いてきた中で印象的な思い出は？
競馬は見る側の人間だったんで、その僕がパドックの中で馬を引いてるっていうので、家族のみんなが見に来てくれて、内から外の光景を見るのは何か凄い頑張ってきたなって思いましたね。高校卒業して自由にやらせてもらってたんで、ちょっとですけど、親孝行できて良かったなって思ってます。
今後のキャリアプランは？
先のことは特に考えてないんですけど、与えられた馬でちょっとでもいい成績を残せるような馬作りをしていきたいなって思っています。
高柳大輔厩舎の雰囲気は？
トレセンって、ギスギスしてるのかなとか思ってたんですけど、ヘルパーでも何軒かを回りましたが、高柳厩舎は本当に一番って言っていいぐらい働きやすいですし、有休も多いですし、お金も稼げますし、ある程度任せてもらって、未経験だった僕でもこれだけいい馬もやらせてもらってるんで、本当に感謝しかないです。
乗馬未経験の方へのアドバイスは？
僕自身、とりあえず思ったら行動するっていうスタイルで色々人生やってきたんで、とりあえず思ったらどっか牧場探して未経験でも雇ってくれるところとか、今では色々あると思うので、とりあえず行動してみることが大事だと思います。
どんな人がこの仕事に向いている？
結構体を使う仕事なんで、スポーツが好きで体を動かせる人は誰でもできると思っています。本当にやりがいがあって飽きない仕事です。
休日の過ごし方は？
お酒が好きなので、飲み歩くことが多いです。
JRA厩舎スタッフを目指す方にメッセージ
僕自身、デスクワークとか多分無理だと思ってたんで、体を動かしながら仕事をしたいって思ってる人はとりあえずでいいんで、乗るところから始めてもらったら、こうやって夢のある舞台、世界に挑戦できます。もし良かったらこの世界でいろいろ挑戦しましょう。一緒に馬に乗りましょう。挑戦待ってます。
