馬はどこからやってくるのか

競走馬がいかにして、JRA厩舎スタッフが勤めるトレーニングセンター(厩舎)にやってくるのか。
競走馬は、トレセンで生まれるわけではありません。

生産牧場

当歳(0歳)

まずは、生産牧場と呼ばれる場所で生まれます。ここでは、種付けされた母馬から子馬が生まれてきます。母馬と子馬は生涯を共にするわけではなく、子馬は生まれてから約6ヶ月ほどで離乳し、母馬とは別れ、子馬同士の社会へと進みます。それから当歳(0歳)の11ヶ月頃を過ぎると、放牧地にて基礎体力をつけるための運動をします。

育成牧場

1歳

この頃から、生産牧場を離れ、次の訓練場所である、育成牧場という場所へ移ります。育成牧場では、1歳の秋頃から人を乗せるための訓練が始まります。ゆっくり時間をかけて、人を乗せて走るための騎乗訓練をされた馬は、1歳~2歳にかけて、騎乗者の制御に従うための初期調教が行われ、そして本格的なデビューのための基礎体力をつけるための訓練が行われます。こうして順調に訓練された競走馬の卵たちが、いよいよ中央競馬の調教師のもとへと届けられます。

トレーニングセンター・競馬場

2歳〜

育成牧場からトレーニング・センターにやってきた競走馬は、世界に通用する強い馬となるために日々調教を行い、ゲート試験や追い切りと呼ばれるレース直前のスピードを養成するための訓練など、レース出走に向けて最後の仕上げを行います。

そして、JRAの各競馬場で施行されるレースへと出走することにより、1頭の競走馬が誕生することになります。